第5章 涙言葉
「ふんッ…図々しい生娘じゃあないか、私はDIOと言う…貴様が言う通り人間じゃあない、だから人間の血が必要なのだ…その白い領から真っ赤な血を啜るぞ? …なんてな、良いから私に近寄れ」
「図々しいのはどちらですか…私は、恵那 癒芽と申し上げ致します、以後…御見知り置きを」
癒芽はそう言って私の元へと来た、今考えても…何故癒芽を生かしたのか私自身でも余り良く解らない、言える事はたった一つだろうか…一目惚れしたと。
か弱い生娘が吸血鬼相手に図々しく物を言い退け、私に対抗してくる心の強さ、その容姿端麗と言い…人を見る力、全てに置いて気になった、やはり…スタンド使いはスタンド使いに引かれ会うのだな。
欲しくなった。
私と同じ孤独を拒む者をー……
見てみたくなった。
私を恨み憎む者の最後をー……
簡単な答えだ、…しかし、私は何かを踏み間違えたのかも知れない、私は同じスタンド使いとして、同じ孤独を拒む者として気になっただけなのに…何時の間にか癒芽自身にまで惹かれてしまった。
癒芽の全てが欲しくなり、他の女等どうでも良くなった…私を見て欲しい、私の渇いている心を潤して満たして欲しい、そう思ってしまう様に。
つくづく馬鹿だと思い知らされる、私を嫌っている者を好くなんてな。