第1章 溶解度39.6℃【おそ松】
アイス枕を持って戻るとおそ松は本当に苦しそうにしてたけど、私が来たのに気づいて、とっさに平然を装った。
こんな時まで強がって・・・バカ松。
おそ松「ね、苦しくって寝付けそうにないんだよね。
が膝枕してくれたら寝れそう。」
トクン・・・
まただ。
母性本能くすぐるの上手なのかな?
いつもなら冷たくあしらっちゃうところだけど、あんな強がってるところ見ちゃったらダメとは言えなかった・・・
「一回だけね?」
おそ松は意外な返事に驚いてるみたいだった。
一番驚いてるのは私なんだけどね?
布団の枕元に正座した。
「どーぞ」
おそ松「どーしちゃったの?スルーされると思ったのに・・・」
「しなくていいならやめるけど?」
おそ松「ま、まった!まった!!」
この一瞬熱があるのはうそなんじゃないかっていうくらい素早く太ももに頭乗せてきた。
突っ込もうとおそ松を見たけど、思わず私は口をつぐんだ。
ドキン!!
今日一番なくらい私の心臓がはねた。
思えばこの至近距離で下から見上げられたことなかったから気づかなかったけど
これ、何だろう?すごく緊張するんですけど!?
高熱でうつろになった瞳が拍車をかけてる気がする。
おそ松「きもち~~~」
「へ!?」
おそ松「の太ももすっげ~冷たくて気持ちいい」
「あ、ああ。外寒かったし、お、おそ松が熱いせいもあるんじゃないかな?」
どーしたんだろ、私。
おそ松の顔が見れない!!
と、とりあえずテレビ見よ。うん。
だけど、この後おそ松が寝ても落ち着かなくてテレビどころじゃなかったのでした。