第14章 短い同居生活
「どうせ、しばらくはこの家で暮らすんでしょ?」
「そうですね」
「ずっと側にいてほしいんです。貴女には」
「はい」
式なんていつでもいいです。
貴女を好きな気持ちは、絶対に変わらないんだから。
「式は、まだだめですよ」
「ごめんなさい」
あおさんは、私以上に私のことを考えてくれている。
アイドル、という心配
二宮和也、という心配
「今度、親に挨拶行きましょう」
「・・・はい」
私の腕の中で、にっこりとしたあおさん。
小柄だけど、心が広いあおさん。
子猫みたいなあおさん。
図太いあおさん。
全部ひっくるめたあおさんが、好き。
チュッと音を立てて、あおさんにキスをする。
おでこを当てて、幸せな顔をするあおさん。
バカップル・・・悪くないです。