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恋愛診察
第11章 必要な存在
変装もしないで
急いでタクシーを拾った。
ちらっと聞いた
うろ覚えの住所まで。
車の中で、なんて言おうか考えたけど
結局わからなかった。
「ありがとうございました」
車をおりて
目の前の大きなマンションを見上げた。
さすが看護師。
住む家がご立派です。
いくつもあるポストから
愛しの子猫の名前を捜した。
見つけた。
『日向』
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