第10章 今日で昨日にさようなら
翔さんのターンが終わって、相葉さんの番。
こんな待つんだからあおさんといればよかった。
「はい」
「ども」
翔さんの持って来てくれた缶コーヒを開けた。
温かい。
大野さんが宣伝してる缶コーヒだった。
相葉さんの自由なダンスを上から見ているとき、
翔さんがいつもとはなにか違う
オーラを出しながら話しかけてきた。
「ねぇ、ニノ」
「なんですか?」
翔さんの深刻な顔には
相葉さんの歌は全然合っていない。
深く息を吐いた翔さん。
何かわからない覚悟をした。
「どうしたの」
それから、翔さんが重く口を開いた。
「俺さ、
学生の頃、
日向と付き合ってた。」
付き合ってた・・・?