第5章 会えない分の愛を
私は「あおさん」って呼んでるのに
なんであおさんは「二宮さん」なんですか。
ちょっと、いやかなり悲しいですよ・・・。
「はい、離れて~」
「?」
泣き止んだあおさんの頭を後ろに押した。
さて、呼んでもらいましょうか、あおさん。
「二宮さん?」
「はいアウトー」
ほら、子猫みたいな顔。
?がいっぱいですよ。
「なんで二宮さんなの?」
人差し指であおさんの唇を押さえた。
柔らかい・・・
あー私変態か!
何が言いたいのか、
わかったであろうあおさんは
コックリと下を向いた。
その子猫みたいな顔は
真っ赤なんでしょうねぇ。