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【テニスの王子様】王様と私【跡部景吾裏夢】

第12章 長太郎と


後ろ手を付いて、肩で息をする。

野薔薇はまだ微笑んでいて、その人形のように美しい顔は妖艶に見えた。

「ちょた、すごい元気」

言われて気付いたが、俺のは確かに射精直後とは思えないほど元気に起立していた。

「うわ、ほんとだ」

「お前、体力あんな」

跡部さんに笑われ我に返る。

「あの、えっと、なんで」

「今は教えねぇ」

「んっ」

跡部さんの前に野薔薇が割り込んできて、唇がふさがれた。

「ちょた、いまは、余計なこと考えないで」

真っ直ぐ瞳を見詰められて言葉が出なくなった。

幼稚舎の頃とは違う、色気のある視線が俺の中の心をぎゅっとさせた。

俺のにコンドームが着せられる。ああ、しちゃうんだ。

腕を回され、目の前に来た細い首にキスを落とすと野薔薇がびくんと反応した。

首、弱いのかな。

指で首筋をなぞるとびくびくと身体が動いた。

キスマークが目に入る。

そこに舌を這わせると「ひぁっ」と小さく声が上がった。

「野薔薇」

跡部さんが野薔薇を名前で呼び慣れていることに、まだ違和感を覚える。

振り返った野薔薇に跡部さんが耳打ちする。

野薔薇の顔がぱっと紅潮した。眉が下がって不安そうに見える。

そんな風に表情を変えられるようになって、良かったね、と心から思える。

そうほのぼの考えていたら、跡部さんが野薔薇を正面から抱きかかえた。

開脚するように。

おんぶをするような体制だけど、野薔薇と跡部さんは向かい合っている。

抱えられながら深く口づけを交わす様子に見惚れていると、跡部さんはそのまま俺の上に野薔薇を下ろした。

「ふぁぁあぁっ」

「うっあっ」

急な快感に驚きながらも野薔薇が落ちないように慌てて身体を後ろから抱き締める。

ぴったり隙間なく野薔薇のナカが俺を締め付ける。

「ああっんっちょ、た」

少し揺れただけで喘ぐ様子にさらに興奮を覚える。

「ちょた、おっき、い、待っ、て」

抱える腕を伸ばし胸のふくらみに触れると先端は固くなっていて、ふれると野薔薇がまた小さく鳴いた。

深く飲み込まれた状態が気持ち良すぎる。さっき出してなかったらすぐに果てていただろう。

首に顔を埋めると綿菓子みたいな甘い匂いがした。
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