• テキストサイズ

緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第1章 プロローグ


シーンと静まり返ったプールサイドに
一列に並ぶ選手たち。

合図と共に体勢を整える。

次の合図と共に
水の中へ水しぶきと共に消えてゆく。


五月蝿いぐらいの声援。


眩しいぐらいのライト。


柱の脇からじっとプールサイドを眺める。



誰よりも速く、
そのプールサイドに上がってきた少年を


観客たちは大きな拍手で迎える。


同時に取り囲むように
カメラやアナウンサーが一気に群がる。



その少年の隣で
嬉しそうに笑う両親。


でも、その少年は
寂しいぐらいに
とても無表情だった。




/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp