第8章 プレゼント
大野side
今年は猛暑だと天気予報が言っている。
その言葉通り、東京はものすごい暑さに包まれていた。
潤と一緒に暮らすようになってから半年が過ぎた。
最初は生活習慣の違いから衝突することもあったけど、最近ではお互いが折れることを覚えて妥協点を探せるようになってきた。
岡本部長や櫻井くんには、はっきりと交際宣言してやった。
それ以降、俺達は彼らの仲間とみなされるようになった。
なぜだ…
俺も潤も、相手はお互いしか要らない。
だから厳密に言えば、ホモじゃないんだけどな…
たまたま好きになったのが男だったってだけで。
櫻井…ケツ狙うのやめてくれ…
そんなこんなで俺たちは同棲してる。
家は、前の俺の家と潤の家のちょうど中間にいい物件があったからそこにした。
二人で同じ住所を会社に届けるとまずいから、潤の実家が近いから潤は実家の住所を会社に届けて、俺は新しい住所を会社に届けておいた。
お互いの家族には…なんとか納得してもらった。
それだけは幸いだった…
そしてね。
もうすぐ、8月30日…
二人で暮らすようになって初めての潤の誕生日…
どう過ごすか、俺はウンウン悩んでた。