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影華姫

第3章 仕事


「花代」

「何?兄様?」

「話があるんだ。中へ。」

そう言われて、家の中へ入ると父様が、険しい顔をして座っていた。

「父様どうしたの?何か…あったの…?」

「花代、お前に仕事だ。」

「え!ほんとに?」

私が仕事を…これでやっと二人の役に立てる!

「ああ。お前の仕事は、女中として城にあがることだ。そして、」

「そして、女中に成り済まして密偵として情報を集めればいいの?」

「ああ、そうだ。そうするだけでいい。」

「どういうこと?なにか…他にあるの?」
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