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第16章 残された者


sideーナルトー


昨日の昼休み、いつも弁当を誘いにくるルミが来なかった。

そんなことは今までなかったけれど、来られない理由が出来たのだろうと対して気にしなかった。



そして今日の朝、サスケが一族の葬式でアカデミーを休むと担任に聞いた。
確かルミもサスケと同じ一族だ。
それで昨日はルミが来なかったのか?と考えた。
だが、昨日はサスケは学校に来ていた事を思い出して、嫌な予感が胸をよぎる。

俺は、先生が話している最中だと言うのに教室を飛び出した。
制止の声が聞こえたが無視だ。

俺はルミの教室に急いだ。



ルミの教室の前につき、ドアに手をかけようとした俺の動きは、中から聞こえてきた言葉に止まった。


「昨日、うちはルミが亡くなった。」



ルミの担任の先生がそう言うと扉の向こうの空気がゆれた。

(うそだ!そんなわけ無いってばよ!)


心のなかで叫ぶが、昨日は何故か昼休みに来なかったルミ、一族の葬式で休みだと言うサスケ。
その事が嘘だと信じさせてくれず、俺はその場で立ち尽くした。

俺を追ってきた先生が、俺が見つめるクラスを見て、何かに気づいたように、俺の肩に手を乗せた。
怒鳴らないで、優しく俺を教室に連れ戻す担任に、ルミが死んだのは嘘ではないのだと分かってしまった。

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