第13章 ようこそ我が家へ
「なあなあ、本当にいいってば?」
ナルトは私の後ろを歩きながら、何度目かのその言葉を発した。
アカデミーが終わったので、私はナルトを家に誘ったのだ。
『大丈夫だってば!』
私はナルトの手をとるとそのまま歩き出した。
『ただいま~!』
私は玄関で靴を脱ぐと、ナルトも家に上がるように促す。
「おじゃましますってばよ?」
ナルトはびくびくしながらもきちんとそう言って家に上がる。
「お帰り。」
私たちが居間に行くと、珍しく任務がない父が迎えてくれた。
「友達か?」
父はナルトを見ると、一瞬驚いたようだったが、すぐに何時もの顔になってそう聞いてきた。
『うん!アカデミーで仲良くなったの!』
私はそう言ってナルトを見る。
「お、お、おじゃましてますってばよ!俺、うずまきナルトですってば!」
ナルトは緊張しているのかどもりながそう言ってお辞儀をする。
「ナルトくんか。小さいのに挨拶できて偉いね。ルミと仲良くしてやってくれ。」
父はナルトにそう言って笑顔を向けた。
ナルトは父の言葉を聞くと、もちろんだってばよ!
と言って頷いた。