第9章 赤い髪の人
?「ミコト~!」
里を歩いていた私達は、後ろから聞こえてきた声に歩みを止めた。
「クシナ!」
振り返ったミコトさんが驚いた顔をした。
ク「久しぶり!元気だった?」
私は嬉しそうにミコトさんに話しかけるクシナを、興奮する気持ちを押さえながら見ていた。
(ナルトは色は父親似だけど、やっぱり顔はクシナ似だったんだな~。)
クシナの笑顔と、漫画で見たナルトの笑顔がダブって見えて、そんなことを思う。
ク「この子がサスケ?可愛いってばね!」
クシナはミコトさんが抱いているサスケを見ると微笑んだ後、そっと自分の膨らんでいるお腹に触れる。
『クシナしゃんはいちゅ赤ちゃん産まれりゅの?』
私はナルトの誕生日を知っていたが、念のために聞いておこうと思い、ミコトさんと話していたクシナに話しかけた。
ク「この子は?」
クシナは、突然話しかけてきた私を見て、ミコトさんにそうたずねる。
ミコトさんは簡単に私のことをクシナに紹介してくれた。