第8章 懐かしい名前
俺はその後、図書館に直行した
そして天文学のコーナーに行き、最近の天文の情報を確かめる
この星は俺の町に隕石が落ちる2週間前に発見され、発表をしようとしたところで隕石の事件によって忘れられたらしい
星の名前をつけたのは発見した博士で、幼く亡くした娘、アリスの名前を使用した…
俺が彼女に会ったのは隕石が落ちた次の日。
そして、日本と言うよりも、地球の自然がどういうものかをよく聞いてきて、どこからやって来て、どこに帰ったのかわからない
このことを考えると、アリスは星の一部と考えてしまいそうになる
この考えがあまりにもばかばかしいのはわかりきっている
でも…。似かよっている部分が多すぎる
どういうことだろう…。俺はインターネットを使って詳しい情報を検索する
「あった!」
思わず人目を気にせずに叫んでしまった
周りの人に謝ってから確認してみると、アリスが地球に最接近する日が発表されていて、ちょうど一週間後だった
行ってみるか…
別に星を見に行ってもアリスには会えないだろう。それにアリスが本当に人間だということもあるだろう。
ただ、これを見に行ったことをきっかけに、アリスのことを考えるのを止めたい
これでは一生独身で暮らしかねないし、いつまでも過去に囚われてはいけないと思う
これで最後だ…。最後にするんだ…