第73章 囚われの時間
全員、目隠しを外された。
「…ここは…?」
「今作戦の指令本部だ、防衛省の施設をお借りしている 君達はここで…暗さつ完了まで我々の保護下に置かれる事になる。」
皆の表情が青ざめているのがわかった。
「親御さんにも連絡済みだ 渦中の子供達の安全と平穏の確保の為…とね」
「…ウソだろ?」
「わ…私達はそれでもいいから、殺せんせーを殺すのを待って下さい!!爆発の確率は1%以下ですよ!?殺す理由がないじゃないですか!!」
「子供にはわからんだろうが、1%でも100%でも世論は殺せと言うだろうさ。大衆はね、いったん恐怖に火が点いたらもう理屈は通用しない 0%にならない限りは恐れて騒ぎ続けるだろう。それに…1%という数字はね 地球を賭けのチップにするには…あまりに高すぎるんだ」