第73章 囚われの時間
「E組の山が……」
「何あれ……結衣ちょっといってみよ。」
「うん。」
私は、適当に、マフラーを巻いて携帯をもって外に出た。
装甲車両が山に繋がる主要道路を封鎖している。
学校へレーザーを発射している建物は一夜にして要塞のように生まれ変わり、100m以内の侵入を禁じている。
集まる3年E組……
「どーいう事だよ!!殺せんせーはどーなってんだ!!携帯もつながんねぇ!!」
「教室にある私の本体とも連絡がつきません 山につながる通信や電源は全てカットされてるようです」
「「…」」
「私の家、学校に1番近いんだけどさ、国から避難命令がきてるんだ。兵隊さんが大勢いる、たぶんこの小さな街全体で…1万人じゃすまないよ……。」