第57章 正体の時間(2)
なにも考えられなかった……。
だから、ただただ、ぼーっと、見ていてあまり頭に入ってこなかった。
あのままだと……死んじゃうよ……
その時、皆の目の前にころせんせーの顔がやってくる。
「わわわわわっ!!」
びっくりして、倒れそうになった。
「おっと。本当に結衣平気?」
「あはは。カエデが……あーゆう風になってショックなんだ。」
「一番仲良かったしねー。」
「なんで顔だけ!?」
「先生の分身です!茅野さんの猛攻であまりに余裕が無さすぎて…顔だけ伸ばして残像を作るのが精一杯です!」