第54章 先生VS先生の時間
「ちなみにA組は、テスト前半の教科までは絶好調でした。ところが……後半の教科になるにつれ、難解問題で引っかかる生徒が増えたようです。」
「……そりゃそうだわ。殺意ってそんなに長く続かないよ。日頃から暗殺訓練しててもさ、1日ずっと殺す気でいるのは大変だもん。」
「殺意でドーピングしたいなら……一夜漬けの殺意じゃなくて。時間をかけてじっくり育てるべきだったよ。」
「さて皆さん。晴れて全員E組を脱ける資格を得たわけですが……この山から出たい人はまだいますか?」
「いないに決まってんだろ」
「二本目の刃はちゃんと持てたし。こっからが本番でしょこの教室は」
「こんな殺しやすい環境は他に無いしね」
そもそも、先生を殺せる教室なんて、
ここ以外ないしね!!
抜けたい人なんていないよ!