第49章 渚の時間(2)
「・・・ただいま」
「おかえり……渚、ちょっとそこ座んなさい」
「・・・なに 母さん」
「アンタの中間テスト学年54位…本校舎復帰条件の50位に届いてなかったわよね。それで母さん絶望してたんだけど…聞いたのよ。
3年前に田中君のお兄さん60位でも本校舎復帰できたらしいわ。寄付金持って必死に頼んだら特例で許可頂けたそうなの、だから私もそうするわ。
一刻も早くアンタを…E組から脱出させなきゃ。近いうちD組の大野先生にお願いに行くから、アンタも一緒に頭下げて頼みこむのよ。」
「ちょ、ちょっと待ってよ母さん!!僕はE組のままがいいよ!!楽しいし成績だって上がってるじゃん!!大学も就職も母さんが行けってとこでいいからさ。お願い中学だけはこのまま行か…せ…」
……しまった「暗い」時に逆らっちゃった。やばい……来る……!!