第12章 過去の時間
「後…で聞いたんだけどね、そのお父さんとは血は繋がってなかったの。お姉ちゃんも。お母さん前の旦那さんと無理矢理別れさせられたらしいの……。だからお母さんと私とお姉ちゃんは血は繋がってた……。私たちの本当のお父さんは……死んでたんだよ……。それからだよ……。ご飯が食べられなくなったのは。ばかだよね……。あの時今みたいな……力……があれば、守……れたのに……。」
そっと……温もりを感じた……
「ごめん。結衣……。」
「なんで……カルマ君が謝るの??」
「気づいてあげられなくて……ごめん。泣きたければ泣いていいよ?」
その言葉に私は安心して泣いてしまった。