第25章 職業体験(本番)
あの時…
私がステインを倒していればとも思う。
でも…
まだまだ、装備に慣れてなかった。
馴染み切れず
生身ほどうまく動けないまま、それでも本気のあいつを相手に対等にやり合えた。
それもこれも…
幼い時から続けてきた修業と、与えてくれた人のおかげだ。
エージェント「ああ。
じゃからこそ、手に入れたことで感じ取れる幸せがある」
恵土「…大切なもの(微笑)
その中に、あなたも精霊も
無論、神の力も含まれてますよ^^」
エージェント「…(くす)
そういうこと言うから泣かせるのお(うるうる」
涙目になりながら嬉しそうに呟かれた。
それを、どこか嬉しく感じながら…
私はそっと立ち去ろうとした。
『ありがとうございました』
その言葉を、意味を胸に刻みながら
そう呟いて、去っていこうとした。
エージェント「恵土!
なれよ!!
父をも母をも超える…歴代最高のヒーローに!!!」
恵土「…はい!!(真剣&微笑」
その言葉の意味の、一つ一つを噛み締めながら
振り返りながら、私は頷いた。
ここからが大一番。
私は…越えていく!!
負けず、無駄にさせないために!
そうして私は、前を向いて歩いていった。
これからに、生かすために――