第7章 心の拠りどころ
朝ごはんを食べ終わり、洗い物も済ませ二階へとあがる。
みんなは居間でくつろいでいた。
逃げようとしてたのおそ松くんにバレたし、きっと今後は逃げにくくなる。
部屋でゆっくり考えよう・・・
ーーーそういえば、携帯・・・!連絡すればいいんだ!
なんで気付かなかったんだ!と思うも、外部との連絡手段を思いつきニコニコと携帯を見る。
お母さんお母さん・・・て、あれ?・・・連絡先、1件も入ってない。
「・・・なんで?ッ」
履歴のページも見てもなにも残っていない。LIIIIINEを開いてもトークも友達もいない。
これじゃ連絡がとれない・・・。
「ななみちゃーんっ、一緒に買い物行かない?」
背後から突然聞こえた声に、咄嗟に振り返る。
するとそこには、ハットを被りジャケットを着て、白いパンツを穿いてサラッとオシャレをしたトド松くんがいた。
「え、あ、買い物ですか?・・・っ」
携帯をぎゅっと握りしめ隠す。
ーーーどうして?誰がこんなことを・・・まさか、十四松くん!?
ト「卵買いに行くんでしょ?一緒に行こっ!あと、ここで生活するための服、僕が選んであげるからっ」
私の横に座り肩を抱くトド松くん。