第14章 アップルパイよりも甘く ♥︎ 〜孤爪研磨〜
『け、研磨くんのバカ!えっち!!!』
床に散乱したリンゴジャムを掃除しながら、隅っこで三角座りをしてる研磨くんに向かって叫ぶ。
「…結木も、感じてた」
反論してくる研磨くんにタオルを投げつけて、へたりこむ。
『……次は、お布団がいいな』
「じゃあ、今晩」
『…ばか!』
恋はお菓子よりも甘いなんて言葉、一体誰から聞いたんだっけ。
あれ…テレビで言ってたんだったかな?
でも今はそんなこと、どうだっていい。
あたしの恋も、ちゃんと甘くなった。
これは研磨くんのおかげだね。
「…やっぱり今晩…シよ…?」
『しませんから!!!』
…ちょっと、甘くなり過ぎたかもしれないです。
〜fin〜
→あとがき