第11章 私流コーディネート ♥︎ 〜瀬見英太〜
『…完璧』
更衣室から出てきた瀬見くんを見て、私は達成感に浸った。
『すごくかっこいいよ、瀬見くん…!!』
さっきのお芋セーターなんて、もう着ないでほしい。
いや割と本気で。
「そう…か?」
少し顔が赤い瀬見くんに、私はうんうんとうなづいた。
『これ、このまま着ていきます!』
店員さんにそう言って、お金を払ってからお店を出た。
「ありがとな、結木」
『いいのいいの!むしろ私も楽しかった!』
に、と笑ってみせると、顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまう瀬見くん。
よっぽど嬉しいんだね、よかった!