第9章 まるいさんかく ♥︎ 〜黒尾鉄朗・孤爪研磨〜
黒「結局どっちがいいんだよ」
研「おれだよね、心?」
行為が終わって真っ先にされた質問が、これ。
メガネを奪われてよく見えないまま、ふたりを見つめる。
視界がぼやけてるせいで、ふたりの表情は分からないけど。
それでも私はちゃんと笑えたはず。
『どっちかなんて選べないから、どっちもがいいな』
きっと、ふたりともびっくりした顔したと思う。
息を飲んだのはわかったから。
黒「はっ…とんだビッチだぜ…」
研「ふたりからされるの、そんなに好きなんだ…?」
『2人とも、大好きだよ?』
だから前の彼氏とうまくいかなかったの、なんて話は…また今度してあげようかな。
〜fin〜
→あとがき