【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第5章 愛の溢れた、黒い太陽
チョロ松兄さんは一人になりたいって言ってたから、一人にしておこう。
神も悪魔も人間も、一人になりたい時くらいある。
もちろん、僕も。
ずっと大きな口あけて笑う僕だけど、
一人ぐらいには、なりたいよ?
まぁ、ずっとひとりぼっちは嫌だけどね。
暇、だなぁ…
太陽が眩しいから、余計に。
本を読みたいけど、チョロ松兄さんの書斎にしかないから、行きたくてもいけないしなぁ…
「あーっ!暇ッ!」
ここには、誰もいない。
おそ松兄さんも、トド松も、
昔笑いあったあの楽しい日々は、二度と帰って来ないんだ。