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【黒バス】シュガーポット

第32章 雪をも解かす真冬の華よ、いつか僕に手折らせて


「なめるなよ赤司。眼を使わずに勝とうなどと思っていないだろうな」
同じく違和感を感じ取っていた緑間は、赤司に声をかける。
「なめてなどいないよ、真太郎。切り札を簡単に切るわけにはいかないさ」
平然と答える赤司。
「ただし、切らずに終わってしまうかもしれないな…このままでは」
「なんだと」
挑発的な視線を送る赤司を、睨みつける緑間。
それでも、秀徳が主導権を握っているかのように試合は進む。
しかし、洛山の選手はどこかのん気に楽しんでいるようにすら見える。
「さっきの言葉、分かりにくければ言い直そう」
ふいに赤司が緑間に話しかける。
「僕が直接手を下すまでもない。それだけのことだよ」
赤司を倒す以前の壁がそこには存在した。
無冠の五将と称された、三人の選手が立ちはだかる。
宮地が葉山を抜いたのをきっかけに、点差が開き始める。
葉山の重圧なドリブルによって宮地を抜きゴールを決める。
赤司はまだ何もしていないのに、追いすがるのがやっとの状況に陥っていた。
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