第25章 ここでなら叶う夢
撮影した写真は携帯に保存してくれた。
「本当に、その衣装…というか、制服で良かったのか?」
「うん…」
何枚かの写真を愛おしそうに見る桜。
「…これなら、クラスメイトみたいかなって」
うれしそうに笑う桜。
「…そうだな…」
携帯を覗き込むと、そこには無邪気に笑う桜の姿。
「あ!そうだ!今度真太郎もうちの制服着る?」
「え…俺がか?」
「火神君にでも借りて…」
「絶対に嫌なのだよ!」
「えー火神君優しいから貸してくれるよ?」
「そういう問題ではないのだよ!」
緑間と火神の仲を知らない桜は、そこまで嫌がる理由が分からなかった。
~終わり~