第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

そして…

「いや、そんなんじゃねぇけど…
でも、なァ…」

「あー！奇数って
席分けとか面倒くさいよねー
じゃあ、さ
姫凪ちゃんもおいで？
どーせ今日もボッチ飯でしょ？
お弁当も作って来てないみたいだしさ」

『「はぁ？！」』

まさかの提案

『及川さん！？
何言ってるんですか！
私は…』

「お腹空いてるんでしょ？
俺もだし！
クロちゃんも今からツレとご飯みたいだし
二人きりじゃなくても
良いって言ってんだから
一緒しても問題ないじゃん、違う？」

「待ってくれオイカーくん
そんな強引に決められても
向こうの都合もだなァ…」

オロオロするクロを

「仕事の相手じゃない
二人切りにならなきゃ駄目な
相手でもないなら
友達か親が親戚か…
どれにしても
都合考える程の事かい？
まぁ、どうしてもって言うなら
席も伝票も分けるじゃん
それなら問題ないよね
俺は姫凪ちゃんと
ご飯食べれる
店選ぶ手間もなくなった
うん、プラスしかない」

グイグイ押し続ける