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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


言えないけど

「ウチの後輩に
馴れ馴れしいんですけどー?」

傍観出来るほど
俺は出来てない

オイカーくんの手を弾いて
睨み付けてしまう

その資格なんか
とっくの昔に
無くなってるのに

「…馴れ馴れしいのは
お互い様でしょ?」

「はァ?喧嘩売ってる?」

笑って退けないとか
情けない

「売ってきてるのは
そっちでしょ?
成長しないね…キミは」

『ちょっと二人とも…』

オロオロする姫凪が
俺とオイカーくんの間に入り
"止めて"と懇願する

オイカーくんは

「ハハッ…そんな顔しなくても
二人とも本気じゃないよ
ただの戯れ合いだから
心配しなくて良いよ、姫凪ちゃん
クロちゃんもごめんね?
からかい過ぎた」

ピリッとした空気を
スグ解いて笑ってみせる

確かに俺よりは
出来たヤツなのかも知れないけど

「…チッ、便所行ってくる」

ガキなのは俺なんだけど

好きな女が
他の男に懐いてるの見て
ヘラヘラ出来ねぇもん

それくらい俺はまだ
お前が好きなんだよ…姫凪。
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