白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第5章 歪みに飲まれる愛
〈俺がそんな子供騙しで
焦ると思いましたかァ?
姫凪がなんの理由もなく自分から
オイカーくんに
付いて行くわけねぇじゃん
長い付き合いナメんなよ?
じゃあ、俺忙しいから
また明日会社でな〉
俺の声に軽く笑いを返し
プツリと切れた
…ムカツク…!
俺がバカみたいじゃんか
言ってやれば良かった
俺のを咥えて
俺の指でイッて
意識飛ばしたから寝てるって
…でも、もしかしたら
それを言った所で
何も変わらなかったのかも知れない
クロちゃんはそれだけ
姫凪ちゃんを愛してて
姫凪ちゃんも…
姫凪ちゃんに視線を戻すと
エッチな格好のまま
俺のシャツを纏って眠ってる
「着替えさせとかないと…」
散らばったアレコレを拾いあげて
眠る姫凪ちゃんに
着せる寸前
「…俺だけの秘密…ね」
パシャリと保存した
眠り姫
これでオカズには困らないし
虚しさで諦めに向かう
そう思ってた
クロちゃんのあの言葉や
態度が必死に
取り繕ったものだと
気付くまでは。