第5章 歪みに飲まれる愛

時々カリを
唾液の海で遊ばせながら
舌で竿をなぞる

「ナカナカ巧いじゃん
クロちゃんに仕込まれたの？」

俺の声に眉を顰めて
フェラチオを続ける姫凪ちゃん
早く終わってくれと
終わらせて欲しいと
表情が物語ってる

当たり前だよね
無理矢理こんな事させられてるんだから

ほんの少しの間
俺でいっぱいになってた頭の中も
今は嫌悪感と
クロちゃんへの懺悔で
いっぱいなんだろうな

チクショウ。

悔しいな。

「姫凪ちゃん…もっと
巧くなるように
仕込んであげるよ
俺の好きな事
身体で覚えて」

手荒な事はしたくなかった
攻めても焦らしても
優しく抱くのがポリシーだったけど

やっぱりキミが
俺は関わると変わるみたい

ただただ俺でイッパイにしたくて
理性も何もかも
ぶっ飛ぶくらい
メチャクチャにしてしまいたい

そんな衝動が抑えきれないよ

『ﾝん？！』

「歯、立てないでよ？」

小さな頭を強く抑えて
緩く揺らしてた腰を
打ち付ける様に激しく振る