白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第1章 キミと俺のハジマリ
あの子と逢ったのは
本当に偶然だった
俺が東京に転勤になる少し前
「ねぇ、東京って出張?」
「んー?そうだけど、なんで?」
「だってー
遠距離とか無理じゃない?」
「そうだね
そうなったら別れ話をしなくちゃだねー」
俺とその時の彼女との会話。
だからモテないわけじゃないんだってば!
彼女は居るよ普通に。
ただ深い絆とか
超絶信頼関係とか
そういう心が絡めとられる様なのは
「だよねー…
でも、徹と別れるのは
寂しいな~
ね?東京勤務になったら
断ってくれる?
私を選んでくれるー?」
「んー?いーよー?
キミが俺をもっと虜にしてくれたらね?
ほら、教えただろ?
ご奉仕…」
…ナシ。
残念ながら
お互いそこまで執着もなくて
肌の心地よさに甘えてる
そんな感じ。