白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
「んー…これ返したら入る。
あ、シャンプーとか適当に使って良い?」
「おう、どうぞ。
ドライヤーとか使うなら
姫凪のがあるから
出しといてやるよ
後、スボン。
綺麗になってっから」
「あー…ありがと」
「いや、礼なら姫凪に言って
ボディタッチは禁止で!」
緩んだ俺の警戒心は
アッサリし過ぎたオイカーくんに
なにも引っ掛かる事が出来なかった
よく考えたら
オイカーくんが話題ないだけで
逃げるなんてらしくないし有り得ない。
姫凪と何かあったって
気付くべきだったんだ
問い詰めてりゃ
警戒心を持ち続けてりゃ
姫凪とオイカーくんの距離は
平行なまんま
近くなんなかったのかも知れねぇのにな