白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
真っ赤になる
姫凪ちゃんに
理解がまだ追いつかないクロちゃん
ハナちゃんまでが
少し呆れ顔して
二人を見てる
バラすなら
ココだよね
「だから、そういう所なんだって
クロちゃん…。
まぁ、姫凪ちゃんも
似たりよったりなんだけど
本当に世話の焼ける
二人だなぁ…」
重たい空気の間に滑り込む様に
声を出すと
「オイカー…くん?」
相変わらず素っ頓狂な声と顔と
「まだ理解できない?
なんで俺がこんな事したのか
なんで孤爪チャンが
ハナちゃんを
ここへ寄こしたのか」
「なんで、って言われても…なァ
二人が寝返ったのかと…」
的外れなアンサー
「単細胞か!!
岩ちゃんよりも質悪い!」
俺が考え得る一番の
悪口を投げつけると
「な、なんだよ…
酷くねぇか?」
不満タラタラのクロちゃん
「酷くて結構!」
「何怒ってんだよ…
てか、イマイチ分からねぇんだけど
なんでクロちゃんだけじゃなく
ハナちゃんまで?」