第3章 恐い人
ど、どうすればいいんだろう…
思わず戸惑ってしまう。
「オラオラ、何こっち見てんだよ、ぶっ飛ばすぞコラァ!!」
とか言われたりとか…。
少し目線をそらし、私がおどおどすると、彼はフッと笑った
「やっぱそういう反応なるよなー…」
何でそんなに寂しそうな顔をするの…?
私は不思議に思えたけれど、それと同時に安心した。
良かった。怒ってないや。
「そりゃ、そうなるだろ。お前見た目からして恐い。赤い髪で目つき悪いあと、くまもひどい」
茶髪の男子が言う
「おいおい、くまは余計だ。それはなあ、ただの寝不足だからだ」
「まぁ、経歴からして恐いもんな。3人とも知ってる?こいつ暴走族の元リーダー」
え、元?
私達の疑問を表情で理解したのか、
「暴走族は3ヶ月前にやめた」
と赤い髪の彼は言う。
そんなにあっさり止めれるものなのかな…
「ところで自己紹介まだだったよね。俺は神崎瑛太、よろしくっ!!」
茶髪男子、いや神崎君が元気よく自己紹介をする
「俺は日代雅晴(ひしろ まさはる)だ。」
…案外普通な名前でした