君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第5章 昼休み
インターネットで検索して、条件に当てはまるパソコンを絞り込む。
「××さんの出した条件ですと、だいたいこの辺りでしょうか。」
パッと画面にパソコンの写真や値段のサムネイルが表示された。
「んー?どれどれー?」
××さんが横からにゅっと顔を出し、私のパソコンを覗き込む。
あのっ・・・!顔が近いのですが・・・!
「ちょっとごめんねー。」
××さんの右腕が伸びて来て、画面をスクロールしようとマウスパッドに触れる。
左腕は、体を支えるために私の右肩へ。
うわわっ・・・!××さんの手が!私の肩に!
私の全神経が右肩に集中したのではないかと思うぐらい、私は××さんの手の感触を感じていた。
「えーっ?それでもまだこんなにあるのー?」
ぶつくさ言いながら画面を確認する××さん。
スクロールされ流れて行くサムネイル達も、私にはほとんど見えていなかった。