第9章 波多野 ルーム
~ 波多野side ~
ここは病院で 、誰か来てバレたら大変なことになる ...
そんなこと 、痛いくらいわかっているけど ...
でも必死に声を我慢している時多さんを見てると 、我慢出来なくしたい とも思ってしまう 。
俺が腰を送る度 、ローションを塗った蕾から クチュクチュといやらしい音 、そして時多さんの口からは 少しくぐもった声が上がる 。
時「 ふぅ っ ... 、ん ... っ 」
「 俺が ... 塞ぎましょうか ... 」
口元を抑えていた腕を退かし 、そっと唇を塞ぐ 。
少しだけ 静かになる病室 ...
廊下からは 、看護師の足音が響いている 。
パタパタと足音が聞こえる度 、時多さんの中は 、キュウキュウと俺の自身を締め付ける 。
「 足音がする度 俺のを締め付けるけど ... ? 」
時「 はぁ っ ... 、嘘です ... っ 」
そう言って 顔を隠すように 、俺の胸に顔を埋めた 。
「 っ 、はぁ ... 、そろそろ ... イキそう っ ... 」
時「 せんせ ... 、中に ... 下さい ... っ 」
「 ん 、はぁ っ 、イ ... く っ ... 」
腰を奥まで突くと 、俺は中で果てた 。
ふと 窓のを見ると 、もうすでに外は白み始めていた 。
ー 時多さんの退院の時間 ...
松葉杖をついた時多さんが 、病院の玄関へ向かうところを見かけた 。
俺は走って時多さんの所へ向かった 。
「 時多さん!」
振り返って俺の顔を見た時多さんは 、少し恥ずかしそうな顔をする 。
「 退院 、おめでとうございます 」
時「 ありがとうございます 」
もっと近付き 、耳元で囁いた 。
「 ... 次は 声の出せる場所で ... 」
そう言って 自分の電話番号を書いた紙を 、時多さんのポケットへ入れる 。
時「 ... ふふ 、是非 ... 」
その日の夜 、俺の家に来た時多さんの初めて聞く感じている声 ...
これからももっともっと 、聞かせてほしい ...
« The END »