第1章 ブラック翔
【相葉side】
・
・
・
もうどれくらいここに居るのか……
今が何日で何時なのか……
身体に何もまとうことなく
視界を塞がれ
さるぐつわで声を出すことも出来ず
手足は鎖に繋がれて
動かすたびにガチャガチャと金属音をたてるだけで自由には動かない
背中に感じる感触で
ベッドの上であることは解る
カチャ…
ドアの開く音
人の入ってくる気配
その人は
定期的に食事や飲み物を届けて
俺の口に運んでくれる
さるぐつわが外される
「なんでっ、なんでこんなことするんだよっ…… 翔ちゃんっ!」
俺の訴えは聞こえないかのように
穏やかな口調で言う
櫻「雅紀、あーん♡」
「いらないっ」
櫻「今日も食べないの?…しょうがないな…せめて水分だけは摂らないと……身体がもたないよ……色々と♡」
「……んぅっ」
翔ちゃんの唇が俺の唇を塞ぎ
液体が流れ込んでくる
俺はそれを飲み下すしかない
何度か繰り返され
強引な水分摂取が終わる
しばらくすると
身体の奥が熱く疼いてくる
俺が水分摂取を拒否する理由……
翔ちゃんが飲み物の中に
即効性の媚薬を混ぜているからだ
そのあとは
決まって意識が無くなるまで
俺を抱き潰す……
櫻「ほら、雅紀の……完勃ち♪」
「うっ、あ、やめ……」
櫻「どうするの?このままじゃ苦しいでしょ?」
翔ちゃんの温かい口内に含まれる感触……
ねっとりとまとわり付く舌遣いに
呆気なく熱を吐き出した
櫻「ふふっ、雅紀……俺なしじゃいられなくしてやるよ♡」
・
・
・
・
・