第6章 クリスマスついでに…
「初めまして…、清水 良輔です」
と挨拶を返した。
(これじゃ告白出来ない…!)
と困っていると良輔が私の顔を見てから南さんに
「何か優里は大事な話があるみたいなんで、すみません…」
と私の手を握りクリスマスツリーのある街中へ引っ張っていった。
そしてパッと手を離され
「悪いな…、知り合いに会ったのに勝手に引っ張って…」
とつを見ながら言われたので
「大丈夫だよ!あとでメールか電話で謝っておくから!」
と言うとため息をつかれた。
「ごめん、今なんか悪いこと言ったかな?」
と言うと
「…何でもない、気にすんな!」
と言われツリーを見てから喫茶店でコーヒーを飲み自宅へ帰った。
(告白…出来なかったな…。まだ街中じゃ恥ずかしいし、今度にしよう!)
と思い明かりを消しベッドへ入った。