第2章 自己紹介
え~と、私の家はまぁ俗に言うお金持ち、と言うところでしょう。
父が会社の社長でして。
グループってご存知ですか?そこです。
家族構成ですね。
父と姉が居ます。あ、母は居ません。離婚したので。今はどこかで・・・いえ、止めておきます。
そんな顔しないで下さい‼すみません、重い話で・・・。
あ、でも私はもう平気なんで、大丈夫です‼気にしないで下さい‼ほんとに‼
松平との関係ですか?
アハハ、そんな大したことでは無いんですよ。
一時期、凄い儲かったんです。
そう。それこそ汚い手を使ってです。
馬鹿ですよね。そこまでしなくても良いと思いましたよ。
で、まぁ恨みを買うワケです。
何回か命も狙われましたねー。
今となっては笑い話ですが。
その時に父が警察に通報したんです。
自分が悪いことした結果なのに、笑えますね。
それで家に来たのが松平と言う訳です。
私もその時は幼かったですからね、何で父が殺されかけるんだろうって思ってました。
その時は母も居ましたよ。
毎日の様に喧嘩してましたね、二人とも。
で、結局離婚して。何だったんでしょうね、あの喧嘩は。結果なんて見えてたのに。
あ、話戻しますね。
ある日、私は松平に聞いたんです。
どうしてパパは狙われてるの?
何でママは泣いているの?って。
そしたら、松平、何て答えたと思います?
知らねぇよ、他人のことなんざ。オジサンは頼まれた事をやってるだけだ、ですよ。
今思うと冷たいですよね。でも、私は嬉しかったんです。あの家で、私の目を見て、しっかり話してくれたのは、後にも先にも彼だけでしたから。
それから、私は松平に着いていく様になったんです。
楽しかったですよ、一緒にいるのは。
屋敷から出たことの無い・・・って言うと語弊がありますけど、そんな私に色々な事を話してくれました。
栗子ちゃんのこと、仕事のこと、それに、部下のこと。つまり、皆さんの事です。真選組のこと。面白かったです。
で、私が・・・あれは16の時かな?
家を出たいって松平に言ったんです。
あの家で、肩身が狭いなぁと思っていたので。
そしたら、松平が警察庁で働かせてくれたんです。住む場所は松平家でした。栗子ちゃんとも仲良くなれて、楽しかったですよ。真選組に来る前は、松平の補佐をやってました。外には出ずに、書類整理ですね。
話すことは、これくらいでしょうか?