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恋ぞつもりて(裏)~声優さんと一緒~

第6章 abyss(裏)


抱き締めた肌は、冷たい。

触れる度に、温度の違う肌を感じ自分と違う存在を確認する。

「あやめ…」

何度名を呼んでも、あやめは声も出さずに涙を流し続ける。

「止める?」

そう言う度に、首を横に振りキスをせがむ。

「ここから先に進んだら…もう止められないからな?」

答える代わりに、今度は自分から俺の唇に舌をねじ込む。

「んっ…」

もう戻らないよ。

もう『先輩』なんて使わない。

『後輩』だなんて思わない。

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