第39章 pounding
「大丈夫。過呼吸だから。」
「落ち着いたみたいだね。」
「もう大丈夫だね。」
「とりあえず、30分くらいこのままにしといて貰えますか?」
流れるような対応に俺は立ち尽くす。
「良平さん…あやめちゃん…」
「あ。自由。大丈夫だよ。安定してる。」
そう言って、あやめちゃんをマネージャーに預けお尻や足に付いた埃を払う。
「心配だけど…俺たちはここにいない方が良いかな?」
「行こうか。」
ポンポンと背中を叩かれ催促される。
「良平さん…俺…あやめちゃんの傍にいたい。」
一瞬驚いた顔をするものの
「そうか。」
そう言って、良平さんは立ち去った。