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恋ぞつもりて(裏)~声優さんと一緒~

第38章 starlit sky


「映像もキレイですよね。」

司会者が話を振る。


「1話の初めの星空。」

「あの星空には驚いたよね。」

良平がスクリーンに映し出された星空を見つめて呟く。


「本当にきれいだったねー。」

自由が続く。


「えぇ。すごく綺麗で。魅入っちゃいましたね。」

私もスクリーンを眺める。

客席からも感嘆の声が上がる。

透き通るような星空。



「俺、全っ然星とか分かんないんですけどね。」

「そう言えば、良平さんって星座とか詳しいですよね?」

「え?」

突然の問いに良平の声がひっくり返る。

「木村さん。お詳しいんですか?」
司会者が食いつく。
もちろん客席も…。


「前に地方に一緒に行ったときに星空を指差して、星座とか星の名前とか教えてくれたんですよ。」

「博識なんですね?」

「うーん。星に興味があって覚えたんだけど…ね。」
被っていたハットのツバを少し下げて、下を向く。

「星に興味とか…良平さんはロマンチストですからね?」


「いやいや。聞かれて答えられないってもどかしいだろ?」

星座の話になってから、良平は私の方を見なくなった。

私は今どんな顔をしているんだろう…


「やっぱり女のコは、星座とか教えてくれたら惚れるのかな?」

客席に向けて問いかける自由。

「俺も覚えようかな~。」



「な?そう言えば、自由って何座なの?」

「俺ね。2月19日生まれなんで、魚座と水瓶座のどっちかなんですよね。」

話題が少しずつ移り変わっていく事にホッとする。

動揺するな…私。

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