第28章 glint(裏)
意識を手放したあやめをそっとベッドに寝かせる。
後処理を済ませ、電気を消して再びベッドに潜り込む。
髪を撫で、柔らかい肌を撫で堪能する。
手を取り、掌を指で擽る。
「ん…」
「あやめ…起こしちゃったね。ごめん。」
「うぅん。ウトウトしてただけだから。」
そう言って、俺の指に自分の指を絡めるあやめ。
「良平さん…」
「『良平』」
「良平…」
「よく出来ました。」
頬にキスをすると肩をすくめて恥ずかしそう。
「そうだ。」
ベッドサイドの棚に置いていたモノを掴んでクルクル回す。
「?」
「電気点けないと見えないな…」
「あはは。もう…何やってるの?」
「確かこの辺に…」
スイッチらしいものを見つけ、カチッと押す。
すると部屋の中に無数の小さな光が現れる。
「わぁ!星?」
「うん。この前打ち上げで貰ったんだ。」
天井に両手を広げて星を掴む仕草をする。
一つ一つの行動が可愛いんだよなー。
汗ばんだ胸元に引き寄せ、額にキスをする。
「ね?良平?」
「ん?」
「あれは星座?何座かな?」
「………。」
「良平?」
「んー。何だろうね?」
腕を取って掌を指先で擽る。
「もう…誤魔化さないでよ。」
「ははは。勉強しておくよ。」
今度は俺が肩をすくめる番。
「楽しみにしてるね?」
星に包まれて、俺達は眠りについた。