第1章 白色の彼
しばらくしてゼノの部屋に
スピネルが入ってきた。
「ご苦労だったな、スピネル…。」
スピネルは任務終了!とばかりに
羽を震わす。
「ときにスピネル…」
鳥かごに入ったスピネルは
ゼノを見つめて首を傾げる。
「あの格好で
アヤセに会ったりは
してないだろうな…?」
スピネルの鳥かごが
ガシャガシャッと音立てる。
ゼノが目をやると
スピネルは気まずそうに後ろを向いた。
「まったく…
もうしてはならないぞ。」
そういうとゼノは夜空を見上げて呟く。
「…アヤセが俺以外の男に
惚れてしまっては困るからな…」
~おわり♪~