第7章 おとぎの国の彼
ぱち……
「あれ…夢…?」
私は昨日のそのままベッド中にいた。
「あっ!」
慌てて隣を見ると、
いつもと同じように
ジルが穏やかな寝息をたてて寝ていた。
その姿を見て私は安心し、
ふぅと一息ついた。
「そうだよね、
ジルはわたしをおいて
どっかいかないよね……」
その安らかな寝顔に
私も安堵の表情を浮かべる。
そのとき…
『クスクス…』
「…?」
後ろから笑い声が聞こえて、
振り返えると…
「あ、ミケランジェロ…」
「ニャオ!」
「……もしかしてあなたの仕業…?」
その言葉を聞くとミケランジェロは
「ニャア!」と一声鳴き、
満足そうな顔でその場を立ち去った。
おわり♪