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真夜中【フェアリーテイル/ミッドナイト】*R18*

第2章 ②




「…そうかい。そのつもりなら…」



僕は、女の顎をくいっと掴み、
魔導士の頭から流れる血を指に取った。

そして、その指で女の唇をなぞる。



「死化粧…してあげる。」



女の唇が真っ赤に染まり、
まるで綺麗なルージュのよう。



…綺麗な…




そう。


強い瞳と鮮やかに染まった唇が、僕に綺麗だと錯覚させた。


…錯覚…だろうか。




…いや。

いま思えばーーー


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