第5章 「テストの時間」
颯太「姉ちゃん、そろそろ時間。」
『あっ!未来!むかえに行ってくるから、ちょっと待っとい
て!買い物もしてくるから!』
未来は、雨涙葉の妹で、年長。雨涙葉に似てかわいい顔立ち
をしている。
『いってきまーす!』
ガチャ
雨涙葉が出て行った。なにすっかな…
中村「雨涙葉っちの部屋いこーよ!」
茅野「…見てみたいかも!」
渚「えぇ…?」
カ「ま、いいんじゃね?」
中村「小波はー?」
…雨涙葉の部屋なんてしばらく行ってないな…
小波「うし、行くか!」
颯太「あ、姉ちゃんの部屋は二階の一番奥の、右手側の部屋
です!」
カ「お、サンキュ。」
颯太「いえ…」
ホンット律儀なやつだよな…しっかりものだし。
そんなことを考えながら俺はみんなと一緒に二階に上がっ
た。
中村「えぇっとー…奥の右?だったっけ?」
茅野「うん、あそこじゃない?」
カ「早くいこー。」
渚「いいのかな…?」
小波「入ろーぜー」
中村を先頭に、雨涙葉の部屋に入っていった。
茅野「わぁー!」
中村「桜井っちっぽい部屋だねー!」
渚「か…かわいい部屋だね…」
カ「二人部屋かぁー…だれとかな?ww」
小波「未来とだよ…。」
カ「あははっ!分かってるしーw」
雨涙葉の部屋は、妹の未来との二人部屋。二段ベッドがあっ
て、上が雨涙葉、下が未来らしい。まぁ雨涙葉はこわがり
で、いつも未来と寝てるらしいんだけどさww
ま、それで、雨涙葉の部屋は、イメージカラーの黄色を基調
としてあって、ぬいぐるみがたくさんある。半分は未来ス
ペースで、ピンクが基調だ。おもちゃがおいてある。
なんか女っぽいし、いいにおいのする部屋だ。
カ「ねぇねぇ、探索しよーよ」
中村「キシシッ、いいね!」
茅野「よーし、じゃあ…」
渚「えぇ…。」
小波「おいおい…」
いいのか?ハァ…。ま、いいか。中村はああなったら止められ
ないしな…。
茅野「ねぇねぇ、これ…」
中村「ん?それって…」
カ「写真…とプリクラってやつ…?」
小波「あ、あぁ…ってえぇ!?」
渚「?どうしたの?」
小波「いや、な…」
マジか…あいつ、まだ残してたのか…かえでとの写真。
茅野が見つけたのは、雨涙葉の昔の友達、かえでと映ってい
る写真だった。