第7章 あなたと紡ぐ音☆セシル
私はそもそも音楽がそれほど好きじゃない。
理由は2つ。
一つはそもそも才能がないこと。
音程が全くと言っていいほどとれない。
なんで音楽が中心のシャイニング事務所に入ったんだろうって時々疑問に思うこともあった。
(まあ魅力を感じてしまったから仕方ない。)
二つ目は音楽よりももっと熱中させられるものがあったから。
そう演劇。
演じるのが何よりも好き。
自分以外のものになれることがとても楽しかった。
(…多重人格が生かせることもあったんだけど。)
そんな私に…まさか……